1/150の焼津

焼津市をモデルにしたNゲージの街並みを作っています。焼津の街並みをそのまま模型化するのでは無く、近隣の静岡市、藤枝市など地元の思い出深い風景、柴又やハワイの要素も取り入れた街並みを制作中です。

2012年06月

先日ようやく配信スタートしたChapter1の解説と反省をしたいと思います。
 
 
まず冒頭のテロップで第五福竜丸について触れていますがこれは『焼津』と『ゴジラ』を扱う際には絶対に必要だと思ったので入れました。
事件の半年後に亡くなられた久保山氏は焼津出身、僕の住む学区内にお墓もあります。
子供の頃から第五福竜丸事件に関しては学校で詳しく習うので焼津人ならば誰もが知っている悲劇です。
 
そして初代ゴジラも冒頭に少し登場します。
ゴジラシリーズはシリーズと言ってもよく原点回帰するのでそれぞれの世界観が全く異なっているのも特徴のひとつです。特にミレニアム以降は顕著です。
今回の映画もそれに倣ってゴジラ(54)以降のシリーズとは全く関係の無い新たな世界観のもとで展開する事をはっきりと示す為に初代ゴジラが東京を襲うシーンと共にテロップで説明しました。
当初はゴジラ×メガギラス(00)のように現行モデルのゴジラを使ってゴジラ(54)のシーンを再現しようと考えましたが紛らわしくなるのでやめました。
 
 
冒頭に過去の事例などをテロップで紹介するのは映画サイレン(06)やSPEC~天(12)(共に堤幸彦監督作品)を少し意識しています。
 
 
嵐が吹き荒れる海で漁船がゴジラに襲われるシーンはゴジラ(84)やGODZILLA(98)やゴジラ2000ミレニアム(襲うシーン自体は無い)にあるように定番だと思い、取り入れました。
撮影場所が自宅の風呂場なので晴れ渡る広大な海のシーンの撮影が困難なのも大きな理由ですが。
薄暗くて雨や霧に覆われた海のシーンは誤魔化しが効いて良かったです。
 
漁船やヘリがゴジラにより襲撃を逃れたのは話の流れ上何となくです。
 
オープニングタイトルはGMKを意識しています。
嵐が吹き荒れる街を進むゴジラは×メカゴジラ(02)のアバンタイトルを意識しています。
ひたすらゴジラが歩くだけのシーンが続きますがゴジラのメインテーマを長々と使えるシーンと言えばこうやって歩いているシーンくらいなので長々とやってみました。
平成ゴジラシリーズといえば日本各地の名所を怪獣が歩く合成カットが印象的なので少し意識しました。
今後はここまで長々と歩くシーンはありません。
 
 
小川港でのUSAゴジラとの戦いはファイナルウォーズを意識しています。
本家ゴジラにあっさり負けるマグロ好きの華奢な怪獣という辺りを。
使用しているジオラマが室内から易々と外に運べないので室内での撮影になりました。
そのせいで画面が暗くなってしまい観辛かったと思います。
編集中にこれはどのシーンなのかと困りました。ハイスピード撮影をすると蛍光灯が点滅しているように映ってしまうのですが雷を表現しているみたいで良いかな…とも思います。
 
その後のゴジラが漁港エリアを歩くシーンはGMKで実際にゴジラが現れた場所です。
このブログでも度々取り上げていますがこのエリアは漁業関係者ばかりしかいないので一般の車が入って写真を撮っていると訝しげな目で見られます。↓
 
 
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その後のメカゴジラとの対決シーンはもっと怪獣同士をガシガシとぶつけて戦わせれば良かったと今更ながら後悔していますがいずれ追撮して完全版を作る予定なのでその時にそういったシーンを追加できれば…と考えています。
 
 
最後のシーンでゴジラが向かっていたのが次回の戦いの舞台である本町周辺エリアです。
今回のチャプターでは薄暗い画面でゴジラが歩くシーンが多い少し退屈な感じだったかもしれませんが次回からは昼間の戦いになるし登場怪獣も増えるので少しずつ盛り上がっていくと思います。
ガメラも次回の冒頭から登場します。今回のラストにガメラの登場シーンを挿入しようか迷いましたが一戦終わり雨が上がりゴジラが咆哮してそのまま終わった方が納まりが良いかと思ってやめておきました。
 
 
 
 
 
 
さてここからはメイキングです。
これまでの記事で今回のチャプターのほとんどのシーンのメイキングを書いてしまったのでほんの少しだけですが…
 
まずは冒頭の初代ゴジラのシーン。
 
これはゴジラ名鑑やゴジラ全集を使用しました。↓
議事堂のシーンのミニチュアは2種類持っているのでアングルによって使い分けています。
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背景の揺らめく炎は必須なのですがどうやって撮影しようか悩んでいましたがティッシュペーパーを千切って土台に張り付けて裏から扇風機の風を当てて再現しました。↓
非常に古典的な方法です。モノクロ画面のお陰でどうにか誤魔化せたかと思います。
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東京湾でゴジラが死ぬシーンは洗面器に水を張って下からシャワーを当てて気泡を出して再現しました。
ハイスピード撮影して編集でさらに再生速度を遅らせてあります。↓
 
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ゴジラの熱戦を吐くシーンは花火をゴジラの人形に直接貼り付けて撮影しました。↓
花火をゴジラの身体に隠すように貼り付けます。
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この撮影でゴジラは半身に大やけどを負いました。↓
あまり目立ちませんが。
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ラストの雨が上がるシーンの撮影には悩みました。
どうしたら雨が上がったように見えるのか…
そこで雲の影から太陽が覗いている写真を撮ってからエフェクトで雲を追加してその疑似雲が退くようにして晴れる瞬間を再現しました。
 
 
雲の切れ間から光が差すエンジェルラダー、ヤコブの梯子と呼ばれる現象のシーンもどうにか入れたくて無料フリー素材をネットで探しましたが見つからず諦めようと思っていた時にたまたま夕方、仕事帰りに空を見上げたら綺麗に見えたので急いで家に帰ってデジカメで撮影しました。↓
ネット上の写真素材ほど綺麗ではないですが自然な写真が撮れて良かったです。
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あと前回のメイキング記事で困っていると言っていた効果音の件ですが無事に解決しました。
パソコンにつなぐマイクで音を録るのではなくデジカメで音だけ録ってパソコンに入れました。
マイクよりも断然しっかりと音が録れました。
効果音を重複させる方法も分かりました。オーバーレイトラックに音だけ入れる事が出来る事がわかりました。
これで効果音の問題は解決です。良かったです。
 
 
以上、Chapter1に関する解説、メイキング記事でした。

 
 
予定よりも遅れてしまいましたがようやく配信スタートです。
どうにか6月前半のうちに出来上がって良かったです。
 
編集作業自体は昨朝に終わっていたのですが動画をWMVに変換したりYouTubeにアップロードするのにやたらと時間がかかってその間に仕事に出かけたりと色々していたのでこんな時間になってしまいました。
 
Chapter2は7月上旬に配信予定です。
 
 
 
 
 
 
 
●ゴジラ×ガメラ 大怪獣総決戦 Chapter1 あらすじ
 
1954年 第五福竜丸事件
焼津の漁船 第五福竜丸がビキニ環礁にて行われていた水爆実験に巻き込まれ被爆した。
地元焼津をはじめ日本中が衝撃を受けたその年、東京にゴジラが上陸。
戦後の復興によって持ち直しつつあった東京は再び焦土と化した。
その後、芹沢博士、山根博士の尽力よってゴジラを葬り去る事に成功する。
 
『あのゴジラが最後の一匹とは思えない。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかに現れてくるかもしれない』
 
山根博士の危惧は60年経った今、現実のものとなるのだった。
 
 
2012年6月。
駿河湾 焼津沖にて難破した漁船からの救難信号を受け、レスキューヘリコプターが現場に向かっていた。
早朝に発生した突然の暴風雨によって身動きが取れなくっている漁船は今にも転覆しそうだった。
どうにか漁船の真上に到着したヘリコプターの乗組員はそこで目を疑う光景を目撃する。
荒波の中から黒くて大きな影が現れたのだ。それは紛れもなく半世紀前に東京を襲ったゴジラの姿だった。
 
漁船とヘリコプターを無視する様に陸地に向かって進むゴジラ。
焼津市田尻の海岸に上陸し、ディスカバリーパーク焼津を横目に海岸線を北上する。
やがて小川漁港に辿り着いたゴジラ。
そこには『かつてNYを襲ったゴジラに似た巨大生物』に酷似した怪獣が漁港に置いてある箱積みを倒して中身のマグロを喰らっているのだった。
ゴジラの存在に気付いた怪獣は襲い掛かってくるが尻尾で薙ぎ払われる。
それでも立ち上がり迫ろうとするがゴジラの放射した熱線を浴びて絶命する。
 
再び北に向かい歩き始めるゴジラ。
小川漁協外港を進み、海岸線を沿うように鰯ヶ島地区にある埋め立て地に上陸。
アクアスやいづ、うみえ~る焼津、親水広場のある広い埋め立て地である。
そこには自衛隊が対ゴジラ用に開発した兵器 メカゴジラ部隊は待ち構えていた。
3体のメカゴジラはゴジラを囲むようにして攻撃を仕掛けてくる。嵐の中の壮絶な戦いが繰り広げられる。
ゴジラはどうにか3体の間をすり抜けて少し離れた所からメカゴジラ3体に向かって熱線を放射。
メカゴジラ3体は撃沈する。
 
壮絶な戦いの終わりを告げるかのように雨は止み、空を覆っていた厚い雲の隙間から太陽の光が注ぐ。
晴れ渡る空に向かって咆哮するとゴジラは再び歩き出す。
その先には焼津市本町の街並みが広がっている。
 
続く。
 
 
 
 
 
 
 
 
詳しいメイキング、解説はまた数日後に書きます。
 
 

どうにかチャプター1の分の撮影を終えて数日前から編集作業を続けています。
 
映像に関してはチャプター1は朝方の台風のシーンなので画面が基本的にずっと薄暗くて分かり辛く、どのシーンなのか分からくなったりしながらも編集し終えました。
一つ一つのカットに雨や霧を加えたり色調を変えたりと大変でした。
 
 
BGMも固定しました。
 
しかし問題は効果音です。
 
難題です。
 
 
まず問題なのはSE(サウンドエフェクト)素材探しです。
 
ネットではなかなかいい物が見つからなかったので中学生の頃にそこそこはまっていたゲーム『サウンドノベルツクール2』の中にある素材を使う事にしました。
 
 
 
今から15年くらい前に発売されたプレステ用ソフトです。
超懐かしい。
 
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友人に教えてもらってしばらくの間はまっていた(クラスでもそこそこ流行した)RPGツクール3をきっかけに僕は格ゲーツクールなど様々なツクールシリーズを購入しました。
 
中でもこのサウンドノベルツクールは素材が多くてかなり自由に作ることが出来たので気に入っていました。
 
なので今回の映画作りにもこのサウンドノベルツクールの音素材を使うことにしました。
 
 
 
しかし…
 
 
パソコンに音を取り込むにはダイソーでこの為に購入したマイクを使うくらいしか方法が思い付かずに試しにやってみたのですが…
低いなど実際には聞こえている音のほとんどをマイクが拾ってくれずに変な部分的な音しか入りませんでした…
 
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いったいどうすれば・・・
 
しかも効果音を重複して流す事が出来ないのです。
例えば雨音と一緒に波の音も入れたいのに片方の音しか入れることができなかったりと…
問題山積みです。
 
 
 
 
怪獣の戦闘シーンの効果音にも問題があります。
 
 
戦闘シーンはPS2のソフト『ゴジラ怪獣大乱闘』のプレイしている時の音を録ろうと思っていたのですが上記のようにマイクが微妙な音しか拾ってくれませんでした・・・・
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建物の崩れる音などの格好いい音は入ってなくて甲高い変な音のみが集録されていました。
 
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何か良いアイデアは無いでしょうか・・・・

前回製作しましたアクアスやいづ周辺ジオラマを使って早速撮影を開始しました。
 
ここではゴジラとメカゴジラが戦います。
メカゴジラは3機同時に登場します。
自衛隊の対ゴジラ用兵器部隊という設定です。(初代ゴジラも人間が作ったという設定にします。)
写真左から初代(74)、機龍(03)、(02)。↓
爆破シーン前に写したのでセメント粉がかかっています。
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出来れば2代目と3代目も出したかったのですが手頃な人形が見つからずに断念しました。
 
機龍(03)だけは何故か墨入れが施されていて超リアルで格好良いです。
あとの2つの出来は…微妙です。
ただメカゴジラの中では機龍(02)が一番好きです。
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3体でゴジラを囲みながら攻撃するという卑怯ですが堅実的なフォーメーションでゴジラに立ち向かいます。
 
 
 
 
メカゴジラの攻撃でゴジラが倒れるシーンの撮影の為にゴジラ以外の人形は布テープでベースに固定してあります。そしてゴジラの足元にはセメント粉をかけた爆竹がセット済み。↓
 
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最終的に戦いの末、メカゴジラ部隊は全滅するのですが機龍(03)はゴジラの攻撃で燃えるシーンの撮影の為に犠牲になりました。↓
まさかここまで燃えると思っていなかったのでちょっとだけ後悔してます。
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見事に燃えて溶けました。
 
 
 
そして撮影に使用したジオラマもそこそこボロボロになりました。
セメント粉がかかっていて汚れて見えるだけで実際は大した被害はありません。
ただ今後の使い道もないので処分しますが…
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他にもゴジラが海岸に上陸するシーンの為に作った浜辺のジオラマを使った撮影も終了しました。
木工用ボンドは予想通りの事ですが水がかかると白くなってしまうので誤魔化しながらの撮影に苦労しました。↓
 
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やっぱり水を使った撮影はなかなか上手くいかないですね。
大きな泡が映ってしまったり色々と大変でした。
昔から水や火は縮尺の調整が出来ないので大変だとは聞いていましたが…
『地震列島』の地下鉄の洪水シーンではビール等を混ぜて波を再現したと中野先生が言っていたのを思い出しました。
 
 
 

先日ロケハンしてきたアクアスやいづ周辺のジオラマを作りました。
 
 
建物は発砲スチロールで作っています。↓
ずっと気になっていた発砲スチロールカッターを購入したおかげで綺麗に切れました。
カッターはホームセンターで購入。3000円もしました。
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公園は実際に園内にあったマップをデジカメで撮影してパソコンで加工、プリントして貼りました。
加工とは各場所の名前などを消したり等です。
 
 
この周辺は海に突き出した埋め立て地です。
海と陸の境界はボール紙一枚分の段差をつけてあります。↓
海は濃い藍色に塗装して上にグレインペイントアクアを塗ってあります。
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駐車場の縮尺が大きい事に後から気付きました。今更直しませんが…
 
 
『うみえーる焼津』は写真を加工してスチロールに貼りました。↓
アクアスの特徴的なモザイクっぽい外壁は様々な色の塗料を駆使して表現しました。
深層水ミュージアムなどの建物もスチロール製です。実際の配置とは少し変えてあります。道路も少し違います。
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南国風の街路樹(たぶんソテツ)は爪楊枝の溝が彫りこまれている頭の部分を使いました。↓
前に作った街路樹用の緑の綿も流用しています。
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親水公園は丘の部分は粘土で盛りました。街路樹を刺したり公衆トイレや東屋をスチロールで再現しました。
このジオラマは撮影で主にHGシリーズの小さな人形を用いる関係でかなり小さく作りました。
タバコと対比すれば分かりやすいと思います。↓
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実際に人形を置いてみました。↓
ゴジラはゴジラ名鑑のVSスペゴジの物です。なので体の所々が青いです。
メカゴジラは静岡鑑定団で3体格安セットで100円くらいだったので購入した物です。たぶん元は食玩です。
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他にも上陸シーン用の浜辺を作りました。↓
耐水性をと考えて発砲スチロール製です。雨が降っている設定なので浜は茶色いです。
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情景テクスチャーペイントを塗ってから前にジオラマ制作の際に購入したGM製のテトラを接着しました。
接着には耐水性を考えてゴム接着剤を使ったらスチロールが溶けてしまうハプニングがありました。
ショックでした。仕方がないので木工用ボンドで接着しました。
 
 
 
次回からはこれらのジオラマを使い撮影をしていきます。

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